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「 風の翼 」
1999年
テレビ東京天王洲スタジオ
エントランスホール



     「 風の翼 」

    壁画やタブロウ(持ち運びできる絵画)に描く私の長年の主題は「 ひとのかたち 」でした。
   若いときから旅をしたり、滞在したりアジア大陸各地で出会った人々風土から触発されるものを描いてきました。
   いつの頃からか、おそらく自分独特の絵肌が作られた四十代に人のまわりの「 風 」を意識するようになりました。
   人は空気に包まれており、ひとを描くことは風を描くことだと感じました。
   「この空間にどんな風が吹いているのだろう」と思わせるような、主題の隠し味といった感覚を大切にしました。
   絵の題名にも「 風 」が頻繁に現れるようになりました。
   この「 風の翼 」は現代のデジタル技術を持って電波を受信する最新のテレビスタジオにあります。
   絵も電波も時間や空間を越えて、人の思いを伝える風のようなものと言えなくもありません。
   ちょうど壁画のかたちが鳥が翼を広げたようなアーチ型をしいていたことと、鳥も大空の風に乗って、
   何かを伝えようと飛んでいるイメージがあることから、この絵の構想が浮かびました。

    風はひとのいる場所に絶えることなく吹いています。
   今を生きているものがお互いに心を通わせ合い、美しいものを共感し、したたかに生き抜いていく、
   そんなイメージを実感できるような仕掛けを壁画の空間に仕込んだつもりです。
   この場所に立たれた方々に一瞬の爽風を感じていただけたら、私の思うツボなのですが。



                   北面 4.675 × 5.385m  南面 4.675 × 5.385  H 2.0 × 23.83m


 【 風の翼 制作風景 】










クレーンの操作も自分で行います。徐々に操作も慣れてきて壁画ぎりぎりまでの幅寄せまで出来るように。














 時には本物の花を参考に壁画を彩ったりされます。この日は迷い込んできた蝶が力尽きてしまったのを
  見つけられて、「これも何かのご縁という感じでしょうか?
  壁画の中でもう一度羽ばたいて・・・」と、描きこまれていました。























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